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きままなスイーツカフェほか

子どもから高齢者まで、多世代交流のための地域の居場所づくり

 

(市民活動団体ZUTTO-KOKO、東京都世田谷区)

· 日本 JAPAN,地域性:大都市,運営(起点):住民,取り組み:交流拠点,資金:自己資金・助成金

〈コンセプト・特色〉

子どもから高齢者まで、多世代交流のための地域の居場所づくり。認知症の本人と家族の支援の場づくり。認知症になっても安心して暮らせる、皆で支え合う地域づくり。

〈概要〉

自宅カフェ(住み開きカフェ)からコミュニティカフェ(きままなスイーツカフェ)へと発展しました。その後、介護家族のためのケアラーズカフェ(ケアラーズカフェKIMAMA)、認知症カフェ(オレンジカフェKIMAMA)へと展開し、今に至ります。きままなスイーツカフェとケアラーズカフェKIMAMAは自宅で、オレンジカフェは自宅隣の区民センター内で開催しています。

〈運営主体〉

「市民活動団体ZUTTO-KOKO」

きままなスイーツカフェは個人で運営していましたが、ケアラーズカフェKIMAMAを開設後に市民活動団体を設立しました。同時期に世田谷区5番目の「地域共生のいえ」として登録されました。団体メンバーは10名で、全員が無償ボランティアです。

〈取り組みをスタートした時期〉

きままなスイーツカフェは2003年9月3日、ケアラーズカフェKIMAMAは2013年9月5日、オレンジカフェKIMAMAは2015年10月10日にスタートしました。

〈取り組みをスタートしたきっかけ〉

きままなスイーツカフェの前身は、ケーキ教室です。スタート当初は友人・知人らの集いの場でしたが、自宅隣が区民センター、図書館、児童館の複合施設だったことから、コミュニティカフェへと発展しました。

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時の流れとともに、参加者の大半が子育て世代から介護世代へとなり、介護家族の支援の場の必要性を感じ、ケアラーズカフェを開設しました。また、認知症が社会問題化してきたことから、認知症の本人と家族の支援の場となる、認知症カフェを開設しました。3つのカフェは成りゆきでうまれたものです。

〈運営コスト〉

運営資金はカフェへの参加費と助成金で賄っています。きままなスイーツカフェとケアラーズカフェKIMAMAは自宅で開催しているため、家賃がかかりません。オレンジカフェKIMAMAは区民センター内で開催していますが、長年の地域活動が評価され、区との取り決めで室料は減免措置となっています。

〈運営に必要な費用概算〉

6万円/月(但し自宅開催及び区の減免措置により家賃・室料は無料)

〈運営資金の確保〉

参加費、その他の公的補助、民間の助成金

〈これまでに苦労したことと、それをどのように乗り越えてきたか〉

オレンジカフェKIMAMAの会場探しに苦労しました。当初、近隣の有料老人ホーム内で開催していましたが、そのホームが閉鎖したため別の有料老人ホーム内へと移動。入口が施錠されていたため、参加者が入居者のみになってしまいました。そこで、世田谷区の地域振興課に交渉し、区民センター内の談話室を条件付きで借りられることになりました。

コロナ禍では事業計画が立てられず、助成金もコロナ禍対象のみのもので、資金的にも厳しい時期が続きました。1回目の緊急事態宣言下で区民センターが4カ月間閉鎖したため、活動休止を余儀なくされましたが、現在は参加人数が制限されるなか、感染防止策に配慮しながら活動を再開し、継続しています。

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〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉

スタッフとの協力体制がうまくいっています。オレンジカフェKIMAMAのスタッフは40代~70代で、小学3年生の男の子も参加していて戦力になっています。ケアラーズカフェKIMAMAには傾聴ボランティアと家族介護経験者が参加・協力してくれています。

コロナ禍で一時期は活動休止を余儀なくされましたが、休止期間中は、参加者への戸別訪問や、手紙、電話作戦で安否確認を行っていました。家族から本人の認知症症状の悪化やフレイルが報告されたことを機に、カフェ再開を決意しました。制限があるなかでも、カフェを継続することの大切さを知りました。

〈うまくいっていないこと、今、悩んでいること〉

コロナ禍での制限付きの開催のため、オレンジカフェKIMAMAの参加者は認知症の本人と家族、一人暮らしの高齢者に限定せざるを得ない状況です。オンライン併用型での開催も試みていますが、アナログ派の高齢者など、他の地域住民への関わり方に悩んでいます。

〈持続させるための仕組みや工夫など〉

助成金の確保、NPOを立ち上げて区の委託事業を受けるなど、運営資金面での工夫をしています。世田谷区内、または同じ地域で活動する団体や企業、教育機関との連携や、「地域共生のいえ」を管轄している世田谷トラストまちづくりとの連携のほか、新規事業展開への試みにも取り組んでいます。

〈今後のビジョン〉

人と人との分断が起きたコロナ禍は、同時に人と人との繋がりの大切さ、地域コミュニティの重要性を再認識させたと考えています。一人ひとりは微力でも、100人集まれば100人力です。誰もが緩やかにつながり、互いに見守り、支え合えるような地域づくりを目指して、1歩1歩活動を続けていきたいと思っています。

■事業名:ケアラーズカフェKIMAMA、オレンジカフェKIMAMA、きままなスイーツカフェ

■事業者名:市民活動団体ZUTTO-KOKO

■取材協力者名:岩瀬 はるみ(市民活動団体ZUTTO-KOKO代表)

■サイト:https://www.facebook.com/ki.mama.na.sweets.cafe/

      https://www.facebook.com/carerscafe.kimama

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