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みやび子ども食堂

世代を超えたコミュニティの創出
 

(社会福祉法人QOL福祉会、富山県高岡市)

· 地域性:小都市,運営(起点):福祉,取り組み:交流拠点,資金:自己資金・寄付,日本 JAPAN

〈コンセプト・特色〉

世代を超えたコミュニティの創出

〈概要〉

私たちのみやび子ども食堂は、月に1度開催しています。子どもたちは多くて50人程度、少ないときは3人ほどで、小規模に行うこともあります。付き添いの大人は300円の心付けで、一緒に食事を楽しむことができます。また、高齢者施設を利用している方や在宅介護サービスを利用している高齢者の皆様との、ふれあいの居場所を提供しています。地域の高齢者の方々や施設を利用されている方々と、子ども同士、家族同士コミュニケーションが取れる場をつくりたいという想いをかたちにした取り組みです。

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〈運営主体〉

「社会福祉法人QOL福祉会」

「あなたの笑顔を支えます」「暮らしの継続を支えます」「地域の福祉を支えます」を理念とし、地域密着型小規模特別養護老人ホームを運営しています。当たり前の日常を紡ぐための、自分らしい生活とは? 私たちは、ご利用者一人ひとりの個性やその人らしい生活のリズムに沿ったケアを行い、介護が必要になっても自分らしい生活を過ごす「もう一つの我が家」と思っていただけるような居場所を目指しています。地域のなかで生まれ育ち、営み、最期まで自分らしい生活を支援いたします。

〈取り組みをスタートした時期〉

2018年6月1日

〈取り組みをスタートしたきっかけ〉

地域の高齢者の方々や施設を利用されている方々と、子ども同士、家族同士コミュニケーションが取れる場をつくりたいという想いが、取り組みをはじめたきっかけです。両親が共働きの家庭であると、親同士のコミュニケーションも疎遠になる傾向があります。子どもたちがクラスや学年を超えたコミュニケーションを楽しみ、子育ての相談ができる親同士のコミュニティも生まれています。子どもだけでなく子どもを育てる親たち、地域で生活している独居の高齢者や高齢者世帯の皆様にとっても、食事をしながらコミュニケーションをとれる場所として定着しています。

〈運営コスト〉

手づくりの温かい食事が格安で食べられることが、子ども食堂を利用する側の最大のメリットだと思います。日本では2015年時点で7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされいます。そういった厳しい生活のなかで、手づくりの温かい食事が食べられることは、成長期の子どもたちにとって心身の健康に重要です。

利用されている方の知り合いの方から食材をいただき、高齢者施設に携わる給食サービスの業者の方、肉屋さんや農家の方から食材をいただいてます。また、大人からは1食300円の心づけをいただいており(毎回平均5000円程度)、その範囲のなかで取り組みを行っています。

〈運営に必要な費用概算〉

平均5000円/月

〈運営資金の確保〉

自費、寄付

〈これまでに苦労したことと、それをどのように乗り越えてきたか〉

「地域のじいじ・ばあば(高齢者)とアットホームな雰囲気で誰かと食事ができる!」をモットーに取り組み、1年が経過したときにコロナ禍が起きてしまい、2020年3月現在はテイクアウトで子ども食堂を運営しています。

近年は共働きの家庭が、貧困層に限らず一般的になってきました。こども食堂は、温かい食事を提供するだけでなく、地域住民の目が届く所で安全にごはんを食べることができます。また、たくさんの人々が集まる場所であることから、アットホームな雰囲気のなかで食事をとることで、その時間を楽しみながら過ごすことができます。この取り組みを今年の春から富山県のころな発生状況を考慮しながら、再開していきたいと考えています。

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〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉

私たちが取り組む高齢者支援の理念のひとつである個別ケアは、いわば「人間と人間のつながり」です。それは、利用者と介護職員だけではなく、そこに関わるすべての人が影響を及ぼし合って成立するものだといえます。一人ひとりの背景を尊重し、その家族までをケアすることが、QOLを高めていくことにつながっていきます。子ども食堂は、その理念を地域に発信するひとつのツールとなっています。

〈持続させるための仕組みや工夫など〉

飲食店の経営を成功させるには、コンセプトや店の内装をどうするかはもちろんのこと、売上をどれくらい出すべきか具体的に検討する必要があります。また、1日に何人来客すれば家賃や従業員の給料が払えるのか、絶対儲けなければいけない金額を具体的に考えることが重要です。融資の返済、利息、食材費や人件費などの経費、税金、営業利益、粗利益など、あらゆる金額を検討し、準備を進める必要があります。

 

しかし、社会福祉法人内の職員、地域の賛同者、行政からの協力体制といった支援者の輪を大きくしていくことが、継続のポイントと考えます。

〈今後のビジョン〉

2015年に、日本を含む世界中の国と地域がSDGsを策定しました。核にあるのが「誰一人取り残される人がいない地域へ!」という想いです。みやびこども食堂も同じ想いで、子どもや、ご両親、地域の高齢者や企業・団体等がつながりを次世代へとバトンを繋ぐという想いが実現されていく一助となるよう取り組んでいきます。

■事業名:みやび子ども食堂

■事業者名:社会福祉法人QOL福祉会

■取材協力者名:平田 洋介(社会福祉法人QOL福祉会業務執行理事・統括施設長)

■事業所住所:〒933-0804 富山県高岡市問屋町190-1

■サイト:https://www.miyabi-fukushi.com/

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