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認知症シスター養成講座

紙芝居で、認知症を身近な人に伝える

 

(株式会社きらめき介護塾、滋賀県野洲市)

· 地域性:小都市,運営(起点):その他,取り組み:担い手育成・啓発,資金:自己資金・その他,日本 JAPAN

〈コンセプト・特色〉

認知症の紙芝居を使って、自分の身近な地域で、身近な人に伝えていく取組みです。

〈概要〉

認知症の紙芝居には、「理解と関わり編」「認知症の予防編」「キッズ編」の3種類があり、2021年3月現在、この講座の修了者は全国に1,400名ほどいます。修了者は教材である紙芝居ツールを使って、職場や地域のサロンで認知症の研修をしたり、また、自宅で家族に、そしてカフェで友人にお話をしたりすることで、啓発活動を行っています。

〈運営主体〉

「株式会社きらめき介護塾」2013年に設立。①知識・考え方を学ぶための認知症研修、②認知症のことを人に伝えられるようになるための養成講座の2つを事業の柱としています。②の養成講座を修了した人は「一般社団法人きらめき認知症トレーナー協会」に入会となり、ホームページ上で個人の活動実績が公表されます。また、個人のスキルアップのための情報提供や研修も行っています。

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〈取り組みをスタートした時期〉

2013年11月1日

〈取り組みをスタートしたきっかけ〉

代表の渡辺哲弘が、以前、福岡で講演した時に地域住民の方に言われた一言、「今日の話を和歌山に住んでいる娘に聞かせてあげたかった」がきっかけでした。親が認知症になったとき、認知症について理解していないことで家族間でトラブルになるなど、今この瞬間も全国に困っている人がたくさんいます。私一人が伝えるのではなく、介護に携わる一人ひとりが、基本的なことでよいので、自分の身近な地域で、身近な人に伝えられるようになったほうがいい、そう考え、この事業を始めました。

〈運営コスト〉

受講生からいただく受講料で運営しています。一般社団法人である協会は、会員さんからいただく会費で運営しています。持続可能性の確保のための取り組みとしては、テーマを異にする紙芝居教材を追加することで、会員の話せる引き出しを増やすようにしています。また、会員の啓発活動の様子をホームページやFacebookで取り上げることで、個人のモチベーションアップ、さらにはそれを見て「私も話せるようになりたい」と思ってもらうことで、新たな受講生の獲得を目指しています。

〈運営に必要な費用概算〉

人件費を除き100,000円/月(ホームページ保守費用・顧問税理士の顧問料など)

〈運営資金の確保〉

自費、会費

〈これまでに苦労したことと、それをどのように乗り越えてきたか〉

”人に伝えられるようになるには、たくさん勉強して知識を得ないと無理(うまく伝えられないのは知識が足りないから)”というのが世間一般の考え方で、はじめは「人が作ったものを読んだところで伝わらない」と言われ、思うように受講生さんが集まりませんでした。しかし、”誰が読んでも伝わる教材”を作ることで、受講した人が職場や地域で活躍するようになり、それを見た人が「それなら自分も…」と加わり、たくさんの方に受講していただけるようになりました。

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〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉

会員さんが自分の職場や地域のサロン、小・中学校などでお話しをすることで、その人が介護の専門職として賞賛され、またその人が所属している事業所のケアの質が向上し、さらには地域住民が相談に来るなどといったことにつながったり、紙芝居を使って話すことをきっかけに、地域とのつながりがもてるようになったり、といったことが全国で起こっていることが私の喜びです。

〈うまくいっていないこと、今、悩んでいること〉

いろいろやりたいことはありますが、1人で運営している会社なので、自分ひとりでできることや割ける時間に限界があり、新たな事業が現実的にならないことが悩みです。また、養成講座を修了した会員が、学びを実践する場をつくるサポートが必要と思いながら、なかなかできていないことが悩みです。

〈持続させるための仕組みや工夫など〉

現在は3種類の紙芝居がありますが、今後も会員の話せる引き出しを増やすための新たな紙芝居コンテンツを作りたいと思っています。また、現在はホームページで年間アワードを発表していますが、活躍している会員を賞賛するためのさらなる仕組みをつくり、介護に携わる他の団体との研修事業における業務提携(現在は6団体と提携)を進めていくことで、会員のさらなる獲得を目指していきたいと考えています。

〈今後のビジョン〉

介護に携わる一人ひとりが話せるようになることで、①介護職自身が輝ける、②ご本人・家族が安心できる、③地域の安心に繋がり、介護職の社会的地位が高まる、といった、三方良しの取組みになっていることを実感しています。現在の認知症のコンテンツに限らず、新たな紙芝居コンテンツの拡充を図り、認知症は全世界の課題であることから、紙芝居を各国の言葉に訳し、自分の国で伝え、活躍することができる人を育てていきたいと思っています。

■事業名:認知症シスター養成講座■事業者名:株式会社きらめき介護塾■取材協力者名:渡辺 哲弘(株式会社きらめき介護塾代表取締役) ■事業所住所:〒520-2304 滋賀県野洲市永原702-6 ■サイト:http://www.kirameki3.com/

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