〈コンセプト・特色〉
この町に住む「わたし」が住みやすく、そしてこれからどのような状態になったとしても、今まで通り仕事をし、町でのくらしを続けられる。そのための、地域活動です。
〈運営主体について〉
「一般社団法人ひとむすび」
一般社団法人ひとむすび鈴木直代表(社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員・行政書士)が、地域活動を行う団体として「わたしのくらしプロジェクト」を立ち上げ、その趣旨に賛同する仲間と活動を開始しました。その後、2020年11月任意団体を設立しました。メンバーには、福祉関係者だけでなく福祉に関心のある方々にも参加しています。
〈取り組みをスタートした時期〉
2019年7月1日
〈概要〉
山形県新庄市万場町にある「のくらしー喫茶と間貸し」を活動拠点にして地域活動を行っています。平日10:00~11:30、月2回「ぺちゃくちゃのくらし」(地域サロン)、日曜日10:00~15:30、月2回「寺子屋のくらし」(こどもの居場所つくり)を開催しています。他に、認知症ケア(ユマニチュード)・里親制度を学ぶDVD鑑賞会、多様性について学ぶ映画上映会などを開催しています。
2019年、車椅子ユーチュ―バー寺田ユースケさんと一緒に雪合戦をし、新庄まつりでは「みんなでみられる新庄まつり」を企画し、寺田さんと地域高校生が一緒に新庄まつりを見物しました。そのイベントで気づいた地域課題を、新庄まつり実行委員会に提出しています。
〈取り組みのきっかけ〉
2018年、最上のくらし舎が山形県新庄市万場町で築100年の古民家再生(空き家プロジェクト)をスタートし、2019年6月「のくらしー喫茶と間貸し」が開店しました。
鈴木代表が「のくらしー喫茶と間貸し」内で事務所を開所したところ、地区民生委員・地区長などから、「何か、できるのではないか」と提案されました。その「何か」について、地区民生委員・地区長と相談させていただき、「ぺちゃくちゃのくらし」を開始しました。
〈運営コスト〉
活動に賛同する方々からの寄付で運営しており、直接、現金で寄付していただいたり、お菓子類を差し入れしていただいたりすることもあります。
まちなか 寺子屋プロジェクトを応援する券
【定期版】まちなか 寺子屋プロジェクトを応援する券
〈運営に必要な費用概算〉
6000円/月(会場代、保険代、有償ボランティア謝礼など)
〈運営資金の確保〉
自費、寄付
〈持続させるための仕組みや工夫など〉
市内には、似たような活動をしている市民団体があります。たとえば、「山形県こどもの居場所つくりネットワーク」の登録団体は他にもあり、障がい児・者の団体もあります。それぞれが活動していくメリットもありますが、お互いに日頃から協力しネットワーク構築していけたらと思っています。
〈これまでに苦労したことと、それをどのように乗り越えてきたか〉
有志で開始したので、運営資金がありませんでした。助成金に応募するためには、活動実績がなく、法人格がないため応募できないこともありました。現在は、インターネットで寄付していただけるようになっています。少しずつ、わたしたちの活動を理解し応援してくれる方々が増えています。
〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉
想いを一緒にする地域の仲間と活動開始できたことがよかったと思っています。地域課題を「我が事」として共有できたこともよかったと思います。現在、わたしたちの活動を受け入れていただき、さまざまな方々とつながることができました。わたしたちの活動が地域内で必要なものと思われていることを実感しています。
〈うまくいっていないこと、今、悩んでいること〉
「プロボノ(専門職ボランティア)」として活動開始しましたが、一緒に活動してくれる「プロボノ」が足りないと感じています。イベント参加者・運営資金が増えても運営に関わってくれる「プロボノ」が増えていきません。
〈今後のビジョン〉
コロナ禍が終息しないままでの活動は難しくなっていますが、活動拠点の「のくらしー喫茶と間貸し」で小規模な研修会・サロンの開催を継続し、地域の方々の出会い・学びのプラットホームづくりを続けていきたいと考えています。その学びから、地域の課題に気づき、課題解決できるように「わたしたち」が、なっていけたらと思います。また、「みんなでみられる新庄まつり」で提出した要望が改善されていくように常に声にしていきたいと考えます。
■事業名:わたしのくらしプロジェクト
■事業者名:一般社団法人ひとむすび内 わたしのくらしプロジェクト
■取材協力者名:高木 知里(わたしのくらしプロジェクト副代表)
■事業所住所:〒996-0028 山形県新庄市万場町5番16号のくらしA